和ぎれのキルト展開催しました!
11月3日(金)~5日(日)大阪天王寺公園の美術館裏慶沢園茶室「長生庵」にて、
「和ぎれのキルト展」を開催しました。
アートで元気企画イベントとしては先週の「LOOP光と影」に続いて、今秋第2弾となります。「LOOP光と影」は台風の影響もあり、来場数は少し寂しかったですが、キルト展は天候に恵まれ、多数の方にご来場いただけました。
まずは長生庵にというか、慶沢園も含めた解説です。
動物園を除くこの一帯はあの住友(財閥の)さんの家でした。美術館の辺りが家で、その庭が「慶沢園」です。そして、その慶沢園の中にある茶室が「長生庵」です。この辺りは戦災にあってますので、ものすごく古いものではありませんが、とても趣のある茶室です。
アートで元気では普段は公開されていないこの茶室を使ったイベントを10月27日(金)~11月19日(日)までの毎週末に行います。普段見れない茶室を見られるチャンスでもあります。
さて、前置きはこの程度で今回のキルト展をご紹介。
古い着物や帯を使ったキルトの作品で、今回のパンフレットの表紙の作品です。写真ではわかりにくいですが、とても細かな手仕事です。
制作者は今回出品していただいたマザー・エムキルターズの主宰「嶋道子」先生です。
この茶室は結構複雑な間取りとなっていますので、作品展示は大変です。
広間に飾られた大きな作品です。このサイズはベッドカバーのサイズですね。
小物は棚とかに展示されていました。
作品の下にある重箱は能登地方のものです。とても立派!
さて、昨年も好評だった庭の展示は
緑と見事に調和しています。室内とは違った味わいがあり、とても素敵です!
後は小さな茶室の画像も
赤できれいな作品です。左にあるのはにじり口です。
ということで、なんと3日間で1,700人の方にご来場いただきました。
昨年は4日間で2,000人だったので更なる大成功!だったと思います。
ご来場ありがとうございました!
ファブリック&アートマルシェのご報告です!
アートで元気初の展示会「ファブリック&アートマルシェ」が先週開催され、無事終了いたしました。
この展示会は主に関西の繊維業者と作家が東京南青山「ふくい南青山291」にて9月20日(水)~22日(金)に開催した展示会です。
さて、どんな展示会になったのでしょうか?
まずは搬入。当初、20日10時よりの搬入を予定していましたが、前日17時からなら会場を借りられることになり、19日17時より搬入をしました。
15社の出展社のうち、7割程度が19日の搬入となり、皆さん、黙々と作業をされていました。閉館の20時にはおおかた終わって、この日は終了。
そして、本番20日当日を迎えます。
ふくい南青山291の1階入り口前には大きな看板も立てました。
会場は2階なので、階段にも設置!
当日搬入の出展社もあったので、オープンは13時となっていますが、
朝から賑わったのが、CHICO&CHICO GLUE DECOさんです。特殊な粘土にスワロスキーのビーズが付けていくアクセサリー作りが人気。
宣伝も行き届いていたようで、あっという間に講習テーブルはいっぱい!
この状態は丸一日続きました!
その他のブースは午後からちらほらとお客様が来られました。
会場のふくい南青山291は表参道駅から近いのですが、やや奥まったところにあり、
展示会を知っている人しか入ってこないところで、関西の出展社にとって、
東京での展示会の告知の難しさを感じました。
しかし、2日目からは皆さんの広報活動の効果が現れ、徐々にお客様が増えて来ました。
会場には
京都の布小物屋さんがあったり、
レディースのアパレル屋さんがあったり、
京丹後のちりめん屋があったり、
大阪のレース屋さんがあったり、
名古屋の手織り屋さんと鳴海絞り屋さん
播州織りの織り元さん
再生ペットのフェルトグッズ屋さん
杉と桧の繊維で出来た糸を使った手編みニットのお店
アンティークジュエリーを販売するお店
かわいいイラストが入ったグッズを販売されるお店
宝石のようなキャンドルを販売&キャンドル作りが体験できるお店
高品質な帽子をお手頃な価格で販売される帽子屋さん
最後は今回、オリジナルガーゼハンカチとフェイスタオル、アーティスト商品を持ち込んだアートで元気です。
3日間で300名以上が来場いただき、ありがとうございました!
ただ酔う花展始まりました!
イラストレーターの田中美咲さんと陶芸家の北野きよさんの「ただ酔う花 女と酒」絵画×酒器展が始まりました!
イラストレーターの田中さんの作品は人物画です。透明感があり、個性的なイラストで見ていると何か話しかけてきそうな感じがします。
作品の販売もされていますが、とてもお手頃な価格にびっくり!
ちなみに下の2枚は各4,800円です。印刷ではありませんよ!原画です!
なかなか作家さんのものをこの価格では手に入れることは出来ません。
一度見に来てください。
次に北野きよさんの作品は「おちょこ」です。そうお酒を飲む時の盃です。
いろんな形や色のおちょこがいっぱい!
この他にもまだまだあるのですが、その中の2~3ちょこをご紹介します。
まずはおちょこの中に注目です。このおちょこの中には金魚がいます。
この他のおちょこの中も是非のぞいてみてください。
何がいるかな?
それと今回、初披露のおちょこケース。
マイおちょこを持ち歩くためのケース。
お酒を飲む時にマイおちょこを出すなんてかっこいいですね!
きよさんの手の置物も絶品ですよ~
最後に今回の二人のコラボ作品をご紹介します。
きよさんの作品をイメージしたイラストを美咲さんが描くというコラボ作品です。
この作品は地下の防空壕ギャラリーに展示しています。
よく見るとわかるコラボ。ゆっくり、じっくりと見て納得してください。
作品展は9月30日(土)17時までです。
ギャラリーの営業時間は11時~17時です。
北野きよさんは28日(木)、30日(土)に、
田中美咲さんは30日(土)に在廊です。
魅力的なお二人に是非、会いに来てください。
阿波木偶箱廻しを見てきました!
阿波木偶の「三番叟まわし」は徳島県をはじめ香川県、愛媛県の正月儀礼として藩政期から長く定着してきた門付の祝福芸で、二つの箱を天秤棒で担ぎ、得意先の家々を回ります。前の箱の中には千歳、翁、三番叟とエビスの木偶を入れ、後ろの箱の中には神札や御幣の他、祝儀の金と米や餅などが入れられていて、元旦から春先まで稼働しました。
右の箱には木偶が、きれいに折り重なるように入っています。
一人が鼓をリズムよく叩き、それに合わせて操ります。
この三番叟まわしには祈りやきよめの力を感じます。
ものすごくパワーを感じるもので、思わず手を合わせてしまう。
昔の人々は毎年、礼を尽くして招いたというのがよくわかります。
もう一つは「箱廻し」です。
これはおなじみのお話を路傍や庭先で演じた大道芸です。
全国各地に出向き稼いだそうです。
箱に竹を付けて、その竹に先に人形がさしてあります。
その人形を取り、前で演じます。
画像は武智光秀のお話だそうです。
後ろにいるのはおなじみの「傾城阿波鳴門」の人形です。
私もあちらこちらで何回も見ましたが、見るたびに涙が出てきます。
今回は伝統芸能のアートの部分を見たとともに、
祈りやきよめなどの力の部分もものすごく良くわかりました。
アートにはいろんな力があるんですね。
最後に人形のアートにも驚きました。
何かを語りかけて来そうだと思いませんか?
名古屋に行って来ました!
久しぶりに名古屋へ行って来ました。
午前中に用事を済ませ、午後から名古屋市内のウロウロしました。
展示会などでは来たことがある名古屋ですが、ゆっくりウロウロしたことがなかったので、今回初めての散策。
古い建物好きなので、ネットで調べて二葉館というところへ行きました
外観はこんなところです。
ここは「オッペケペー節」で有名な川上音二郎の奥さん、川上貞奴が住んでいた屋敷だそうです。「オッペケペー節」はなんとなく聞いたことがあるような気がしたが、こんな曲です。
とてもリズミカルで耳に残る歌です。大流行したのがわかる気がします。
古き良き時代ですね~。
住んでいた川上貞奴さんもとてもきれいな方だったようです。
音二郎さんが亡くなって7年後、ここに引っ越しされてきたみたい。
この屋敷では電力王と呼ばれた福沢桃介さんと一緒に暮らしていたそうです。
福沢桃介さんは福沢諭吉の養子で、貞奴さんとは15歳からの古い知り合いだとか、
いろいろと複雑な人間模様がありそうですね。
でも、素晴らしい建物ですよ~。特にステンドグラスはきれいでした。
人の美への追求が感じられます。
電球もアート
近くの館でもステンドグラスがありました。
きれいですね~。
それから少し離れた場所にある「名古屋市市政資料館」というところへ行きました。
昔の裁判所跡のようです。京都の美術館みたいな重厚な建物。
入場無料なんで入ってみました。
でかいです。こんな抜けた空間が左右にあり、検事室やら裁判室やら、いろんな部屋があるのですが、あちらこちらにロケ場所の案内があるのにびっくり!
こんなに素晴らしい建物なのに、売り文句はロケ場所の案内!
もっと歴史を楽しむアイデアはなかったのか?
もっとアートを楽しむアイデアはなかったのか?
こんなにきれいなステンドグラスもあるんですよ~
なんか、ちょっと違うような気がしながら後にしました。
次は大須へ。1度行ったことがあるのですが、カオスさが好きで行ってきました。
やっぱりすごいわ~、大須。ベタな大阪人が見てもすごい!
多国籍やし、いろんなもの売ってるし、なんの統一感もない。
自由やね~
この招き猫、すごいわ~、道頓堀のドンキのえびっさんもびっくり!
上の鉄骨と周りの雰囲気、すごい違和感があるような気がする、
この突然さ!
名古屋の懐の深さを感じる一日でした。
隠岐の島の海士町へ行って来ました!②
さて、前回の続きです。
なぜ、海士町は成功したのか?
それはやっぱり人ですね。
ここで働く人たちは地元の方や移住してきた方です。
皆さん共通なのが活き活きとしていることです。
特に役場の方や教育関係の方はやりたいことがあって、
その仕事についているみたい。
安定とかを求めているんじゃないって感じました。
土曜日の夜に開催されたビアガーデンは役場の主催ですが、
すごい人と盛り上がり!
役場の皆さんが売店を出されて、いろんな食べ物や飲み物を販売しています。
盛り上げようという気持ちがいっぱい感じられます。
場所はフェリー乗り場の横の広場。
ここはこうした催し物用に作られているんですね。
カラオケタイムがあり、地元の方々が出てきて、
異様な盛り上がり!思わず、私も飛び入り参加!
熱唱してしまいました(笑)
この町ではもうすぐこんなお祭りも開催されるようです。
キンニャモニャ祭りです。
しゃもじを持って踊るようです。どうしてこんな踊りになったか?
様々な説があるようですが、よくわかりません。
しかし、真ん中の男性モデルを見たら、楽しんでもらいたいという気持ちが
伝わってきますね。
泊まった宿の女将さんも踊ってくれました。
とてもリズミカルで楽しい踊りです。
自然と体が動き始めます。
やっぱり楽しんでもらいたいという気持ちが伝わってきます。
最後の別れの時には紙テープがいっぱい!
こんなシーンを見るのは何十年ぶりでしょうか。
今でもあるんですね。そしてとても胸が熱くなりました。
見えなくなるまで、手を振り続けてくれる人たち
私は今回の短い旅で思ったのは、この町で働く人たち、すべてとは
言いませんが、生きるためというより、自己実現のために
働いているような気がしました。
町の高校では個人の才能を伸ばすための教育をしているようです。
東大の学生や院生がボランティアでいろいろと教えに来ることもあり、
人が人を呼び、お互いに高め合っている。
それがさらに人を育てていく。
高校は島内はもちろん、県内、県外からも入学してくるようになりました。
勉強が出来る人を育てるのではなく、生きていくことが出来る人を育てる。
それはいろんな人との対話の中で生まれてくるもの。
この町に移住したくなるのもわかるような気がしました。
最後に町の自慢が書かれた本の一部を紹介します。
移住したくなった人は是非!
隠岐の島の海士町へ行って来ました!①
皆さん、海士町って知ってますか?
ここです。
ここが最近、とても注目されているのです。
なぜか県外から人が来て、住みついているのです。
私の友達もIターンで移住しています。
そんな海士町の魅力って何?
はっきり言って、緑と海以外何もないです。
最初に泊まった宿の近くはこんなところです。
自販機を探すのも苦労します。
もちろんコンビニはないです。
下の写真は海外の方がされている農場です。
作った農産物は島のあちらこちらに販売されています。
周りのみんなが協力しているんですね。
やぎもいました。
今年行った西表島で出会った女の子が散歩に連れていたやぎを思い出しました。
そのやぎは運動会の景品でもらったそうです。
所変われば、景品も変わりますね。
次に行った公民館?では住民が映画の上映をしたり、お茶を飲んだり、
話し合いをしたり、子どもが遊べる場所があったり、古い食器が売っていたり、
それで持ってネット環境は整っている場所でした。
都会でこんな場所を作るのは大変だけど、ここなら出来る。
以前、徳島の神山町に行った時に「ここでは場所を探す必要はない。いくらでもあるさかい。集まる場所も作品を展示する場所もいくらでもある」と言われたことを思い出しました。
したいことが出来る場所がいくらでもあるところです。
それから向かいの島の端の方へ行きました。
空と大地しかないです。
だけど最高にきれいでした。
馬が散歩してました。
親子のようで、子馬が乳を飲んでます。
この風景を見て、腹が立つ人はいないと思います。
微笑みしか出てきません。
その後、山の上に立つ古い家にお邪魔しました。
この暑い中、涼しい風が吹き抜けます。
この中で何が足りないのでしょうか?
ここにすべてがあると思いました。
「ないものはない」
海士町のキャッチフレーズです。
まさにそう思いました。
すべてがアートでした。どこを見ても絵になる風景。
人が作るアートもあれば、自然が作るアートもある。
しかし、海士町が成功した理由は別にあると感じました。
それはやはり人ですね。
それはまた次回ということで。