アートで元気になるプロジェクトニュース

アートで元気になるプロジェクトのニュースと活動記録です。

天王寺動物園でイベントをしました!

5月26日(土)27日(日)の2日間、大阪市天王寺動物園内でイベントを開催しました。2日間で約300名の方々が参加してくれました。本当にありがとうございました!

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イベントは大阪市天王寺動物園との共催で、動物たちのために出来ることを考えるテーマのもと、絶滅危惧種の動物のキャップを被って、宣言プラカードを持って撮影するという内容です。

この5つの宣言は「国連生物多様性の10年日本委員会」の中で「MY行動宣言」として紹介されているもので、動物たちを守るために今何が出来るかを考え、宣言するものです。

5つの宣言の内容は

1.食べよう-季節のもの、近くでとれたものを食べよう

2.守ろう-生きものを守る活動に調べて、参加しよう

3.触れよう-いろんな人と、いろんな季節に、生きものがいるところに行こう

4.選ぼう-生きものにやさしい商品を調べよう、選ぼう

5.伝えよう-生きものに出会って感じたことを家族や友だちに伝えよう

 

というものです。

詳しくはこちらを

MY行動宣言の紹介 TOP | 国連生物多様性の10年日本委員会

このイベントで用意した絶滅危惧種の動物キャップは

ホッキョクグマ

・マレーグマ

アムールトラ

レッサーパンダ

・シシオザル

です。これらの動物はすべて天王寺動物園内にいます。

どのようなキャップかというと

アムールトラはこんな感じ

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マレーグマはこれ

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レッサーパンダ

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ほぼ目出し帽状態のシシオザルはこんな感じですが、男性にはとても人気でした。

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被るとこんな感じです。本当はプラカードを持っていなければいけませんが、

どんな感じか見るために撮影したもので、すみません。

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これらの妥協のないすばらしい作品を作られたのは、ニット作家の「田畑 真代」さんです。

こんな作品本を出版されていますので、是非ご覧になってください。

爬虫類は必見です!

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2日間ともお天気に恵まれ、約300名の方々に参加いただけたのが、本当にうれしかったです。

最後に幸運のにわとりさんも参加してくれましたよ~

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このにわとりさんは何度かの危機を見事乗り越えた強運の持ち主です。

興味がある方は一度調べてみてはいかがでしょう?

ということで、「アートで元気」ではこんなイベントもしてます。

この模様は天王寺動物園情報紙の「together(トゥゲザー)」6月20日発行で紹介してもらえる予定です。楽しみです^_^

 

 

 

ミンサー織り体験しました!

沖縄のミンサー織りはご存知でしょうか?

今回は八重山ミンサー織りを体験しました。

特長はこんな柄です。

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五つの■が「いつの」を表し、四つの■が「世」を意味します。

「いつの世までも、足しげく私の元に通ってください」

という意味があるらしいです。 

「いつの世も」って、なんだかロマンティックですね。

素材は綿です。これを糸状にして、柄に合わせて染めていきます。

それを干しているのがこんな感じです。

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くくってある部分は染まらない部分。これであの柄を出していくんですね。

すごいことですね~!あんなに正確に出るなんて。

ちなみに無地の糸はこんな感じです。

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ああっ、場所は石垣島のみんさー工芸館です。

コースターなら約30分で出来ます。

縦糸は既に張られていますので、横糸を打ち込むだけですが、

リズム良く出来るまでは時間がかかります。

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そして慣れた頃に終わります。

織ったコースターは端処理が必要なので、その場での受け取りは出来ません。

翌日になるので注意してください。

そして出来上がったのが、これ!

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5つしか入ってませんが、なかなかきれいです^_^

現在、事務所で使っています。

とても楽しい体験なので、おすすめです。

石垣島には昔行ったことがありますが、あんまりあちこち行ってなかったので、

今回は市街地へ行って来ました。

夜はやはり沖縄の唄を聞きたいので、居酒屋へ。

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ものすごい盛り上がりに感動!

やっぱり沖縄の唄はいいですね~。

最後はみんなで踊りました。

ということ、何をしに行ったのか?ということになりますが、

実はマンタとアカショウビンを撮影に行きました。

この画像を織ったり、プリントしたりしたいです。

どんなものになるか、乞うご期待!

最後に向こうでは良く見かけるカンムリワシの画像を添付します。

後ろ姿ですが、堂々とした姿はさすがです。

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ちょっと話はズレますが・・・

3月初旬に奥琵琶湖の余呉湖へ行ってきました。

目的はワカサギ釣り。

ところが受付で全然釣れないから止めた方がいいと言われ、

20分ほど釣っている人を見ていましたが、誰も釣れてないので止めました。

しかし、こんなところまで来て、このまま帰るわけにはいかない。

携帯で調べていたら、琵琶湖の中の島「竹生島」の船がある!

余呉湖から車で大急ぎで長浜港へ行って、ギリギリ船に間に合いました。

地図を見てみると、長浜の北の方にあるので、結局また余呉湖の方へ戻るような感じ。

お寺と神社がある小さな島でした。

これが宝厳寺というお寺です。いや、お寺の看板でした^_^;

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次は神社の方へ。ここには舟廊下という貴重な文化財(国宝?重文?)があります。

記録によれば、本当に舟の一部を使って作ったようです。

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神社の下にはかわらけ投げの場所がありました。かわらけを投げて、鳥居の中を通ると願いがかなうそうです。若い方が意地になって、何回も挑戦して最後は通ってました。

願いがかなうかどうかわかりませんが、あきらめないことが大切なんだなーと感じました。

f:id:artdegenki:20180328184757j:plain白いのは全部、かわらけです。

その後、まだ時間があるので近江八幡へ行きました。

水郷巡りで有名なので舟に乗りたいと思って行ったのですが、全く違うことを体験することになりました。

駐車場を探して、やっと見つけて停めたら、ボランティアの方がウォーリズの建築を案内してくれるという話になりました。

すみません。ウォーリズを知りませんでした!しかし、聞いていたら、知っている建築物の名前が出てきます。すごい人なんです!

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牧師さんが建築家となって、いろんな建物を建てたんです!

このレンガはなんと、レンガの失敗作を再生利用したそうです。そう言われれば、みんな異形で揃っていない。でもすごい味があります。

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また、特徴はこの煙突。

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どの建築物にもありました。

このウォーリズはメンソレータム近江兄弟社にも大きく関わった方でした。

ここに本社があります。

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懐かしきメンソレータム!ちなみに近江兄弟社は別に兄弟に経営していた会社ではないそうです。もっと深~い意味があるのでした。

その斜め向かいにある家はなんと西川家の本家だそうです。

あの寝具などで有名の西川です。でっかい家ですが、質素な感じがしました。

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最後に案内していただいたのが堀です。

水郷です。この西川家の横の橋から見る風景はテレビや映画の撮影によく使われるそうです。電線が映らない唯一の場所。

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ほらっ、電線がないでしょ。

ということで琵琶湖の旅でした。

 

 

 

大阪大学の記憶の劇場2展示会始まりました!

気がつけば、ものすごくブログを更新していませんでした。

実はいろいろとやっていたのですが、その中で大変苦労したものを紹介します。

心斎橋が石橋だった頃のペーパークラフトです。

私は大阪大学で開催されている講座「大学博物館を活用する文化芸術ファシリテーター育成講座<記憶の劇場2>」に参加しています。今年のテーマは「橋」で、それぞれ橋について、なんらかの研究を行い、発表するという内容。

何にしようかと考えていたところ、心斎橋が鉄橋だった頃のペーパークラフトを見せてもらい、これは面白いと思い、石橋だった頃のペーパークラフトを作ってみようと思いました。ペーパークラフトは過去に2~3個作ったことはあるし、簡単そうだし。

この軽い甘い考えが、後にとても苦労することになるのでした。

まず、資料がありそうでない。絵はがきなどはあるのですが、斜めから撮影したものが多く、全体像がわからない。あっても小さな画像で、詳しい寸法がわからない。

現在の心斎橋には昔の石橋の一部が残っているが、どうやら今に合わせて加工したようだ。どの石がどこに使われていたのかわからない。欄干だけ残っていたのが唯一の救い。しかし、これだけの資料で出来るのか?

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まずは残っているものをメジャーを持って実測。心斎橋のすごい人通りの中、1時間以上測りました。ガス灯は手すりの上にちょっとお邪魔して、測りました。

そして写真からイラストを書き起こし、測った寸法に基づき、少しずつ作成。それでもやはりない部分は全くわからない。特にバルコニー部分はどうにもならない。それでも絵はがきを見ながら書き起こしていく。

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そして、書き起こしたものをプリントして、切り抜き、組み立てる。

どこかおかしい。また変更する。また組み立てる。まだおかしい。また変更する。

サイズが合わない。また変更する。ず~とこの作業。心が折れそうになりながらの作業。たまに人に話をすると冷たい目で見られる。仕事でもないことをようやってますね。結構なご身分で。みたいな感じであきれられるか、無視される。余計に心が折れてくる。

そしてやっと出来たのが、これ!

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これが出来た夜はこの前で一人ビールを飲んでお祝いをしました!

感無量でした!

というわけで出来たきたのはこんなキット。

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これを今も残る心斎橋の話を書いた冊子に挟み込んで、展示会でなんと無料配布します!ちょっとしわが入ってますが、これは私が作ったダミー。

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B5サイズのカラー8ページの冊子。

これが手に入る展示会はこれです。

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是非お越しくださいませ。

ただし、配布は3月3日以降となります。

ご注意ください。

芦国プロジェクト②

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

昨年は36年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、自営業という道を選びました。

当初はあれしてこれしてと考えていましたが、実際にはなかなか進まない。

会社員の生活では経理やWEB、製造、営業と分業されていましたが、

全部一人でやるとなると結構大変。

特にWEB関係。

ヤフーショッピングをオープンするのに3ヶ月もかかった。

もう一つが経理ソフト。

やってみたらわかるだろうと安易に考えていたけど、

全く入力の仕方がわからない。

多分、この2つで4ヶ月間はかかったと思います。

話は元に戻して、芦国プロジェクト。

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上方の浮世絵はそれほど歴史は古くない。

まずは浮世絵の話。浮世絵は錦絵のことを言うようで、

それ以前の役者絵は錦絵ではなかったらしい。

この2冊を買って勉強中です^_^;

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この本によれば、錦絵は江戸から入ってきたもので、江戸時代の後期1791年以降の話。

まず最初に上方浮世絵を描いたのは「流光齋如圭」という方。

この方の絵はとても特長があり、写実的であった。

その後、弟子の「松好齋半兵衛」という方が出てきて、

そして、今回の「蘭英斎芦国」が出てくる。

順番はこうだが、時代はダブっているが、少しずつズレる。

活躍時期が流光齋如圭が1790年代で、芦国は1800年代。

芦国の生年ははっきりとしていないが、多分1975年前後だと思われる。

そして亡くなったのは1820年と書物には書かれているが、

今回1818年とわかった。

この墓は前回も書いたが、和泉砂岩という石で出来ている。

とても柔らかいので、彫りやすいという特長がある。

そのため、墓の面にもすばらしい彫刻がある。

それがこれ。

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これは芦国自身の絵を彫ったものだと思われる。

しかし、状態はかなり悪い。

裏面は既に崩落しており、残り三面も崩落寸前。

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この崩落を止めるために、すごい人が現れた。

日本の国宝の修理をされている方で、主に仏像の修復をされている方。

たとえば、運慶の仏像も修復されており、私のよく知っている吉野の

蔵王堂にある蔵王権現の修復もされている。

そんなすごい方がボランティアで参加してくれました!

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左の方がその方。

右は私の従兄弟の浜田さん。つむら工芸の社長です。

ということで修復作業が始まりました。

続きは次回へ

 

芦国プロジェクト始動しました①!

きっかけはご縁から。いろんなところで、いろんな方と会って、いろんなことをしているとご縁は広がるもんなんですね~。

実は昨年、大阪大学が主催の「大学博物館を活用する文化芸術ファシリテーター育成講座」を受講し、「道頓堀の看板」をテーマとした小冊子を制作しました。

それがこれ。

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とんぼりって言葉、「とん、とん、とんぼり、道頓堀の~」っていうCMソングを思い出します。

この今やアジアのエンターテインメントシティでもある道頓堀。ここには今に至るまでに数々の歴史があります。そのすべてを書くわけにもいきませんので、この小冊子は「看板」に注目したものです。

その中で私が書いたページが2ページあります。

私の祖父(津村英雄)は映画館の看板絵師でした。その祖父の師匠は3世芦国(荒金芦国)と言います。その師匠に初代芦国(一勇斎芦国、稲葉芦国)という方がいました。

この方は歌川派の系列で、その上をたどると歌川国芳に繋がります。

詳しくは下記を

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昔の人は偉かった!つくづくそう思いますね。

さて、今回の発端はこの芦国です。

実は天王寺区のお寺から芦国の墓が見つかったんです!これは初代芦国の墓ではないのか!という一報が入りました。聞くところによると、無縁仏の場所にあり、砂岩で出来ているため崩壊寸前の状態。

系列の者としては修復保存せねばならぬ!とちょっと思いました。

しかし、2日間程よ~く考えてみたら、ちょっとおかしい。

初代芦国は明治時代の人、見つかったお墓は1820年に建てられたもの。1820年は文政3年で江戸時代。?????

そう別人だったんです!江戸時代の芦国は「蘭英斎芦国」と言います。この大阪に時代は違うが芦国は二人いた!

ということは全く知らない人?

ここでまた疑問が出てきます。

何故、明治時代の(一勇斎)芦国は、江戸時代にいた(蘭英斎)芦国の名を使ったのか?

一勇斎芦国は国芳の系列なので、弟子は皆「芳」の文字が付いてます。しかし、芦国と名乗った。これは何か関係があるのかも・・・

しかし、江戸時代の終わりから明治時代の初めにかけての資料はあまり残ってません。

そこで時系列や蘭英斎芦国の芦国派の活動などを調べていき、なんらかの関係があるのでは?という結論に達しました。

この詳細はまた後日に書きたいと思います。

ということ、この上方浮世絵「蘭英斎芦国」のお墓を修復保存する活動が始まりました!

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アートで元気の天王寺公園長生庵企画イベント終了しました!③

長生庵企画最終が「月読みの和芸術」です。

関西在住の女性アーティスト7名による和の芸術作品の展示及び販売です。

まずはあちらこちらに展示された墨アーティストのイマタニタカコさんの作品です。

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特製の和紙に描かれた墨絵は大胆かつ美しいですね~。

庭にも作品が展示されていました。日本の庭園にぴったり!

土曜日は雨だったのですが、破れることもなく、風に揺られていました。

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広間では三重の伊賀から出展してくださった伊賀組紐の藤岡かおりさんが、

組紐の実演をしながら、織について説明をしてくれました。

多くの方がその作業を見て、その手間のかかる工程にびっくりされていました。

1cm織るのにも時間がかかるんです。

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古い道具を使ったアクセサリーの太田裕子さんも人気でした。

ファンの方が次から次と来られて、お目当てのアクセサリーを購入されていました。

f:id:artdegenki:20171129134408j:plain板の間には最近大活躍の北野きよさんのおちょこが展示販売されていました。

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きよさんのおちょこはいろんな色やサイズがあり、悩んで購入する人ばかり。

日本酒を飲みたくなるおちょこです。

手の置物はきよさんの左手らしいです。左手を見ながら、右手で作るそうです。

玄関入って右で展示販売されていた椿の実を使ったアクセサリーを作っているのは津村真澄さん。

今回が初めての展示と販売で、ドキドキだったそうですが、気に入って買ってくださるお客さまが多く、とても喜んでおられました。

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他には友禅和紙を使ったワークショップを開催されたRE:KAOさん、練り香のワークショップを開催されたサチさんと茶室のあちらこちらで愉しめるイベントとなり、

2日間で1,000人を越える来場がありました。ありがとうございました!

これで今年の天王寺公園長生庵イベントは終了です。

また、次回よろしくお願いします。