阿波木偶箱廻しを見てきました!
阿波木偶の「三番叟まわし」は徳島県をはじめ香川県、愛媛県の正月儀礼として藩政期から長く定着してきた門付の祝福芸で、二つの箱を天秤棒で担ぎ、得意先の家々を回ります。前の箱の中には千歳、翁、三番叟とエビスの木偶を入れ、後ろの箱の中には神札や御幣の他、祝儀の金と米や餅などが入れられていて、元旦から春先まで稼働しました。
右の箱には木偶が、きれいに折り重なるように入っています。
一人が鼓をリズムよく叩き、それに合わせて操ります。
この三番叟まわしには祈りやきよめの力を感じます。
ものすごくパワーを感じるもので、思わず手を合わせてしまう。
昔の人々は毎年、礼を尽くして招いたというのがよくわかります。
もう一つは「箱廻し」です。
これはおなじみのお話を路傍や庭先で演じた大道芸です。
全国各地に出向き稼いだそうです。
箱に竹を付けて、その竹に先に人形がさしてあります。
その人形を取り、前で演じます。
画像は武智光秀のお話だそうです。
後ろにいるのはおなじみの「傾城阿波鳴門」の人形です。
私もあちらこちらで何回も見ましたが、見るたびに涙が出てきます。
今回は伝統芸能のアートの部分を見たとともに、
祈りやきよめなどの力の部分もものすごく良くわかりました。
アートにはいろんな力があるんですね。
最後に人形のアートにも驚きました。
何かを語りかけて来そうだと思いませんか?