アートで元気になるプロジェクトニュース

アートで元気になるプロジェクトのニュースと活動記録です。

芦国プロジェクト②

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

昨年は36年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、自営業という道を選びました。

当初はあれしてこれしてと考えていましたが、実際にはなかなか進まない。

会社員の生活では経理やWEB、製造、営業と分業されていましたが、

全部一人でやるとなると結構大変。

特にWEB関係。

ヤフーショッピングをオープンするのに3ヶ月もかかった。

もう一つが経理ソフト。

やってみたらわかるだろうと安易に考えていたけど、

全く入力の仕方がわからない。

多分、この2つで4ヶ月間はかかったと思います。

話は元に戻して、芦国プロジェクト。

f:id:artdegenki:20180105180103j:plain

上方の浮世絵はそれほど歴史は古くない。

まずは浮世絵の話。浮世絵は錦絵のことを言うようで、

それ以前の役者絵は錦絵ではなかったらしい。

この2冊を買って勉強中です^_^;

f:id:artdegenki:20180105182257j:plain

この本によれば、錦絵は江戸から入ってきたもので、江戸時代の後期1791年以降の話。

まず最初に上方浮世絵を描いたのは「流光齋如圭」という方。

この方の絵はとても特長があり、写実的であった。

その後、弟子の「松好齋半兵衛」という方が出てきて、

そして、今回の「蘭英斎芦国」が出てくる。

順番はこうだが、時代はダブっているが、少しずつズレる。

活躍時期が流光齋如圭が1790年代で、芦国は1800年代。

芦国の生年ははっきりとしていないが、多分1975年前後だと思われる。

そして亡くなったのは1820年と書物には書かれているが、

今回1818年とわかった。

この墓は前回も書いたが、和泉砂岩という石で出来ている。

とても柔らかいので、彫りやすいという特長がある。

そのため、墓の面にもすばらしい彫刻がある。

それがこれ。

f:id:artdegenki:20180105180905j:plain

f:id:artdegenki:20180105180917j:plain

これは芦国自身の絵を彫ったものだと思われる。

しかし、状態はかなり悪い。

裏面は既に崩落しており、残り三面も崩落寸前。

f:id:artdegenki:20180105181120j:plain

この崩落を止めるために、すごい人が現れた。

日本の国宝の修理をされている方で、主に仏像の修復をされている方。

たとえば、運慶の仏像も修復されており、私のよく知っている吉野の

蔵王堂にある蔵王権現の修復もされている。

そんなすごい方がボランティアで参加してくれました!

f:id:artdegenki:20180105181606j:plain

左の方がその方。

右は私の従兄弟の浜田さん。つむら工芸の社長です。

ということで修復作業が始まりました。

続きは次回へ