アートで元気になるプロジェクトニュース

アートで元気になるプロジェクトのニュースと活動記録です。

瀬戸内芸術祭に行ってきました!①

名前は以前から知っていたが、行ったことがない。遠いというか、あんまり興味なかったというか、見に行っていませんでした。しかし、今回は東大阪芸術祭を企画するにあたり、見に行かなければと思い、1泊2日で行ってきました。

まず、高松へのルートですが、電車は時間がかかるのでダメ。高速バスかフェリーが便利。高速バスは片道4,000円弱で、往復8,000円弱。一番安いのがフェリーで、バス+フェリーなら往復4,000円ほどで行ける。丸一日楽しむなら、神戸夜中の1時発、高松着5時過ぎというのがある。これに乗れば丸一日楽しめて、帰りは最終バス19時15分発で帰るのがお勧め。私は歳のこと、神戸で1時まで一人でいるのも退屈だしと考えて、往復バスにしました。なんば発6時55分高松着10時30分頃で、着いて、まず向かったのが大島。

大島という島は四国中国地方のハンセン病患者を収容する施設が作られ、約2,000人の方がここで亡くなりました。今でも入所されている方がいます。島は入所の方々のためにいろいろと環境作りされています。作品はかつて入所されていた施設を使って、作られています。そこにはこの島の歴史がありました。

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納骨堂

収容所は海岸沿いにありました。

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収容所跡

一つの部屋は6畳ほどだそうです。この一つの部屋に何人も暮らしていました。

 

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海峡の歌

この作品は作者が大島と対岸の島を泳いで渡った時の映像。昔は入所者が自由を求めて、何人もこの海峡を泳いで渡ったそうですが、流れが速く、命を落とす人も多かったとのこと。映像とともに子どもの朗読が流れ、その当時の人の思いが思い起こされる作品で、辛いものを感じました。

次の作品は第2次世界大戦後、モンゴル抑留中にハンセン病が発覚し、大島で暮らした歌人の足跡をたどった作品。入り口に置かれたいた小石はこの島でなくなった人の数であろうか?

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歩みきたりて

直筆のものであろうか?

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歩みきたりて

次の作品は海岸に流れ着いたプラごみ問題を取り上げたもの。瀬戸内の海岸には多くのごみが流れ着く。バックで女性の声で「置いていかないで!」と訴えるのが、なんとも耳に残った。

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プラごみ

その他に入所者の生活を形にしたものもあった。

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入所者の生活

この島の歴史を知るのは本や資料だけでなく、今回の作品からでも知ることが出来た。作品にはストーリーがあり、それがよく伝わってきた。

次に向かった島は男木島。これは大島から高松港に13時55分に着いて、14時に出る船に乗らなければならない。これが焦ったけど、案外乗れるものだった。

男木島は小さな島で大部分の作品は港付近ある。ただ坂と石段の数が半端なく、かなり疲れる。ここの作品は島の歴史とかではなく、作家が自由に作っていた。

ほとんど見て回って、その中印象的な作品を紹介します。

まずは真っ黒な家。残念ながら中には入れなかったが、庭から家まで真っ黒。ここまで黒にするとは恐れ入った。

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未知の作品2019

この作品ともう一つが廃屋の天井から流れ落ちる一筋の水。かなり朽ち果てた家の中を轟音を立てて流れ落ちている風景はしばらく釘付けになった。

 

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Triebー家

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Treibー家

男木島の最後に港にある蛸壺を紹介します。

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蛸壺

坂と石段を撮り忘れましたが、なんとなくわかる画像を一枚アップします。

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男木島の道

2日目の小豆島はまた次回。