アートで元気になるプロジェクトニュース

アートで元気になるプロジェクトのニュースと活動記録です。

今年はもう少し更新します!

昨年はほとんど更新しなかったので、今年の初めの目標項目に2週間に1回程度は更新することを上げました。

ということで、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

瀬戸内国際芸術祭もまだ最後まで書いてませんが、新年早々なので、昨年の夏の徳島ツアーのお話を。

2019年7月5日(金)徳島伝統の産業と芸能を見に行くツアーを開催しました。

参加者はいろいろあって結局大阪組5名+四国組3名の8名でした。

朝8時に大阪の本町付近を出発し、順調に走って、10時30分頃に最初の訪問先鳴門市の「三津菱足袋株式会社」に到着。

皆さん、徳島県鳴門市が足袋の産地だとご存知でしたでしょうか?大きな産地としては埼玉県行田市とここ鳴門市があります。以前から足袋屋さんに縫製が面白いと聞いていいて、興味津々で見てみたかったのが実現しました。

縫製の工程は細かく分かれており、それぞれ一部分だけを縫って、次へ回していきます。

まずは型抜きです。

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型抜き

いろんな形や大きさの型があります。

小札(こざね)をひっかける部分を縫います。

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小札をひっかける部分

小札を縫い付けます。これがあっという間に縫えるんです!

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小札

その後は表地と裏地を縫い合わせていきます。

一番面白い部分はつま先を縫う時です。指の丸みを付けるため、ギャザーを寄せながら縫っていくのですが、親指部分と他の4本指部分ではギャザーの大きさが違います。

よって、ギャザーの寄せ幅を自在に変えられる器具がミシンに付いています。

これがとても面白い動きをします。この部分は残念ながら企業秘密にお見せすることが出来ません。でも見るとなるほどな~と感心しますよ。

縫製が終われば、裏返して形を整えていきます。棒と木槌で器用に整えていかれます。

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棒と木槌

最後はアイロンで仕上げていきます。これも職人芸ですね。

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アイロン仕上げ

以上、足袋の製造工程でした。鳴門市の足袋工場もかなり減ってきているようです。簡単な足袋は海外でも生産できるようですが、本格的な足袋はやはり国産だそうです。

もっと足袋を履く機会が増えればいいのですが。社長様、お忙しい中、ご案内ありがとうございました。

足袋工場を後にして、近くでお昼ごはんをいただきました。やはりお魚が美味しいです。

満腹で、さあ移動。次は徳島の伝統芸能「阿波木偶箱廻し」です。

阿波は人形浄瑠璃でも有名ですが、個々の家々を回る門付け芸としての人形浄瑠璃があるのをご存知でしょうか?それが「阿波木偶箱廻し」です。

一度途絶えかけた芸能ではありますが、一人の女性が引き継ぎ、現在でも残っています。

箱の中には人形が入っており、それを取り出して主に祝い芸をします。

その動きと囃子、唄が見事に合っており、感動的です!

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木偶箱廻し

祝い芸だけではなく、歌舞伎などの題目もあります。そのために人形もたくさんあります。ただこの人形は重いです!私ではとても扱えません。

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重い人形

いろんな人形があります。

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いろんな人形

小さな女の子は傾城阿波の鳴門で有名な「おつる」ちゃんです。何度見ても涙ものです。

ここは全国の人形を集めておられます。そのコレクションも見せていただきました。

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全国の人形

あっという間の3時間でした。

この後、大阪に無事帰りました。

また、今年も地域の伝統産業と芸能を巡るツアーを開催出来たらと思っていますので、

皆さん、是非ご参加ください。